日本物流施設MARKETBEAT Q3 2017

以下は要約です

物流施設MarketBeatは、日本の物流セクターについて概説し、不動産に影響を及ぼす要因についてのコメントや市場データ・分析をご提供します。

 
mb logistics top data
 

2017年第3四半期のハイライト

物流コストの増加は始まっている


日本経済は2.5%成長し、6四半期連続での好調を記録した。失業率は3%以下であり、このタイトな雇用市場は雇用賃金への上昇プレッシャーを与えている。この動きは物流セクターにおいて特に顕著であり、オペレーション維持のために物流コスト上昇を受け入れる例が多く見られてきた。生鮮食品等への費用転嫁は時間の問題と考えられる。

外環・16号エリアの賃料が引き続き高水準で推移


2017年第2四半期より顕著となった外環道沿線・国道16号沿線の賃料上昇であるが、これは引き続き人材確保の容易性が貢献している。一方、圏央道においては東北道から茨城にかけてのエリアで、供給増加と人材確保の難しさも起因し需要が伸びず空室の増加が見られる。圏央道埼玉エリアと神奈川内陸エリアは需給バランスが安定している。大阪内陸エリアのリーシングは順調であるが、大阪湾岸エリアでは競争関係にある内陸側の供給により弱含みとなっている。福岡は引き続き需給バランスは良好で大きな変化はない。

人材確保の容易性によって物件の選別が始まっている


通勤者のための交通アクセスは今まで以上に注目される賃料ドライバーとなっており、市場全体においてこれを材料とした需要の二極化が今まで以上に進行していくだろう。立地の優れないものは賃料を落とし、これからさらに物件の選別が進んでいく。首都圏湾岸エリアにおけるこれ以上の上昇余地は少ないが、外環道沿線・国道16号沿線の好立地では上昇余地を未だに残している。