2019年 第3四半期 日本インベストメント「マーケットビート」レポート発行

ハイライト:
  • 貿易摩擦で経済成長が減速
  • 第3四半期の取引量は前年比35.6%減少(速報値)
  • オフィスの取引量が減少
  • 不動産向け融資はバブル期以来の過熱水準を継続


東京、2019年11月29日  グローバル不動産総合サービスのクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(グローバル本社:米国イリノイ州シカゴ、日本本社:千代田区永田町)は、第3四半期不動産市場レポート「日本インベストメント MarketBeat」を発行しました。このレポートは、四半期ごとに市場のパターンを分析しながら、来期の市場パフォーマンスを予測しています。主な調査結果は次の通りです。

貿易摩擦で経済成長が減速
4四半期連続のプラス成長を維持したものの、第3 四半期の経済成長率は年率0.2%まで減速しました。 輸出が鈍化したほか、個人消費の伸び悩みが響きました。米中貿易摩擦持続や日韓関係の悪化で、日本の対中、対米、及び対韓の輸出、特に電気・電子製品の輸出が減少しました。また、個人消費は夏の天候不順で落ち込んだものの増税前の駆け込み需要で相殺されました。増税後の需要落ち込みで経済成長が更に鈍化する恐れがありますが、日銀は貿易摩擦と消費税増税の影響も一時的で、健全なマクロ環境と効率的な公共投資により、経済成長は維持されるとの見解を示しました。

第3四半期の取引量は前年比35.6%減少
2019年第3四半期の不動産総取引量(5億未満の取引を除く、速報値)は、9,828億円でした。これは同期比 -28.0%(前年同期比-35.6%)の減少でした。取引件数も前年同期比-41.4%と低下しました。購入者全般も取引量を減らしました。その中でも顕著なJ-REITが前年同期比-48.3%、機関投資者は前年同期比-40.8%落としました。

オフィスの取引量が減少
2019年第3四半期において、全不動産セクターにわたって取引量が減少しました(速報値)。オフィスの取引量は前年同期比-44.6%と大幅縮小し、直近10年で初めて全体の30%に満たないこととなりました。一方、物流施設とホテルは存在感を際立たせました。物流施設は1,997億円まで減りましたが、全体の割合は前年同期の15.4%から20.1%に増えました。 ホテルは取引量が1,637億円まで増加し、割合も前年同期の11.7%から16.7%に増えました。オフィス市場価格の高止まり感と物流施設が投資対象のメインストリームと認識されたことも背景とみられます。今四半期、米大手投資ファンド、 ブラックストーン・グループが購入した6つの大規模物流施設もその象徴です。

不動産向け融資はバブル期以来の過熱水準を継続
2019 Q2の不動産向け貸出態度(日銀短観)は大企業で13となり、2017年末以降減少傾向にあるものの依然として高水準が続いています。日銀が10月24日に発表した「金融システムレポート」によりますと、新規実行額ベースでは17年 以降前年比で減少が続いています。貸出残高も緩やかにその成長を鈍化させているものの4%弱の伸びとなっており全産業向けの2%を上回る水準にあります。今年6月時点の残高は増加を続け既にバブル期を上回る80兆円超えで推移、不動産向け貸出は引き続き銀行に選好されています。日銀は10月末に、来年春頃迄としていた金融緩和策継続の期限を定めず、粘り強く続ける事を示唆したことから、当面は現在の地合いが継続する見通しです。

田中 義幸(C&W シニア・エグゼクティブディレクター、キャピタルマーケッツ、ジャパン)は次のように述べています。
「2019年第3四半期の不動産取引量は同前期比-28%と大きく減少したものの、物流施設とホテルセクターへの投資は活発です。また、高止まりが懸念されるオフィスや住宅を含む各セクターに対する強い投資ニーズも継続して確認され、資金調達環境も引き続き良好です。貿易摩擦や消費税増税の影響懸念等の不確実性は存在するものの、依然として日本マーケットにおける投資意欲は旺盛です。今後もこのトレンドは継続すると推察します。」

-以上-

下記よりレポートをダウンロード頂けます。
https://go.cushmanwakefield.com/l/524671/2019-11-27/3s31ctd/524671/194177/Japan___Tokyo___Investment_Q3_2019_JPN.pdf 


レポートについてのお問い合わせ:

鈴木英晃, PhD FRICS

ディレクター、ヘッド・オブ・リサーチ&コンサルティング
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド
+81 3 3596 7804
hideaki.suzuki@cushwake.com

田中 義幸
シニア・エグゼクティブディレクター
キャピタルマーケッツ
+81 3 3596 7060
yoshiyuki.tanaka@cushwake.com 


メディア・コンタクト:

岡安 祐子

ヘッド・オブ・マーケティング&コミュニケーションズ

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド
+81 3 3596 7045
yuko.okayasu@cushwake.com

  

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドについて
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(ニューヨーク取引証券所:CWK)は、オキュパイヤーとオーナーの皆様に有意義な価値をもたらす世界有数の不動産サービス会社です。約70カ国400拠点に51,000人の従業員を擁しています。プロパティー・マネジメント、ファシリティー・マネジメント、プロジェクト・マネジメント、リーシング、キャピタルマーケッツ、鑑定評価などのコア・サービス全体で、2018年の売上高は82億ドルを記録しました。詳しくは、公式ホームページwww.cushmanwakefield.com にアクセスするか公式ツイッター @CushWake をフォロー下さい。