2019年 第3四半期 日本オフィス「マーケットビート」レポート発行

ハイライト: 

• 消費増税によりCPI2%達成は更に遠のく
• 供給続くもオフィス市場は引き続き好調
• 二次空室とマクロ環境の不確実性が賃料に圧力

• 賃料上昇率(前年同期比): 0.78%
• 空室率: 2.06%
• ア ブ ソ ー プシ ョ ン率(四半期): 0.94%


東京、2019年10月30日 – グローバル不動産総合サービスのクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(グローバル本社:米国イリノイ州シカゴ、日本本社:千代田区永田町)は、第3四半期不動産市場レポート「日本オフィス MarketBeat」を発行しました。このレポートは、四半期ごとに市場のパターンを分析しながら、来期の市場パフォーマンスを予測しています。主な調査結果は次の通りです。


消費増税によりCPI2%達成は更に遠のく
第2四半期の経済成長率は年率で1.3%と前期と比べ縮小したものの、3四半期連続のプラス成長となりました。同期はゴールデンウィークが長期休暇であった事もあり、個人消費の好調が寄与しました。足元では米中摩擦緩和も、不安払拭には時期尚早です。今後の動向に注視する必要があることに加え、消費増税の影響で第4四半期は経済成長がマイナスに転じる可能性を否定出来ません。消費者物価指数(CPI)の低成長も続いており、日銀の2%目標達成の見通しは立っていません。

供給続くもオフィス市場は引き続き好調
第3四半期の賃料と空室率は前期からほぼ横ばいとなり、好調な市況を維持しています。今期グレードAオフィスビルの供給は4棟約10万坪で、竣工時の成約率は8割未満であったものの空室率への影響は限定的でした。来期は注目される渋谷再開発による新規供給ビル3棟も高い稼働率で竣工することが見込まれます。

二次空室とマクロ環境の不確実性が賃料に圧力
2020年の新規供給は、千代田区、港区を中心に2000年以降過去最大量を見込むもののプレリーシングは順調です。この大量供給による二次空室への懸念やマクロ環境の不透明な先行きから、来年は賃料に下方圧力がかかる事が予測されます。一方で2021年以降は計画されている新規供給が減少する事により二次空室への影響は吸収される見通しです。

加藤 圭至(C&Wヘッド・オブ・リーシング・アドバイザリー・グループ)は次のように述べています。
「今期竣工したAクラスビルは、一部未契約のフロアを残した物件もありますが、引き続き高い成約率となりました。来年竣工する物件においても順調に成約が増えており、残りのフロアをより高い賃料で募集する例も多くあります。
しかしながら、好調な成約状況の背景には、条件面の柔軟な対応に依存している側面もあり、新築物件の賃料が全て上昇している状況ではありません。

また、二次空室物件の募集開始が前期よりも増えており、テナント側は少なくなった新築物件と同列で検討し始めています。今後の賃料推移については、築浅の優良既存ビルの成約賃料がどの程度になるかがポイントになります。

多くの二次空室物件はスペックが高く、募集賃料が新築物件と同等の水準となっていますが、「新築志向」が強いマッケートでどのように既存物件の空室が埋まっていくのか注目されます。新築物件よりも若干見劣りする「BCP対応」に対する評価が成否を分けるかも知れません。」 

-以上-

下記よりレポートをダウンロード頂けます。
https://go.cushmanwakefield.com/l/524671/2019-10-25/3s2h6j6/524671/189139/Japan__Tokyo__Office_Q3_2019_JPN.pdf



レポートについてのお問い合わせ: 


加藤 圭至
シニア・ディレクター
リーシング・アドバイザリー・グループ
+81 3 3596 7865
keiji.kato@cushwake.com


鈴木英晃, PhD FRICS

ディレクター、ヘッド・オブ・リサーチ&コンサルティング
+81 3 3596 7804
hideaki.suzuki@cushwake.com 


メディア・コンタクト:

岡安 祐子
ヘッド・オブ・マーケティング&コミュニケーションズ
+81 3 3596 7045
yuko.okayasu@cushwake.com


クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドについて
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(ニューヨーク取引証券所:CWK)は、オキュパイヤーとオーナーの皆様に有意義な価値をもたらす世界有数の不動産サービス会社です。約70カ国400拠点に51,000人の従業員を擁しています。プロパティー・マネジメント、ファシリティー・マネジメント、プロジェクト・マネジメント、リーシング、キャピタルマーケッツ、鑑定評価などのコア・サービス全体で、2018年の売上高は82億ドルを記録しました。詳しくは、公式ホームページwww.cushmanwakefield.com にアクセスするか公式ツイッター @CushWake をフォロー下さい。