C&W、世界不動産投資レポート発表 東京は香港を抜いてアジア太平洋地域トップ投資先都市に

•• アジア太平洋地域が世界上位25都市のうち7都市を占める
• アジア太平洋地域は、投資元としても4年連続トップ(シンガポールと韓国が牽引)

シンガポール、2019年10月9日 – グローバル不動産総合サービス会社のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(グローバル本社:米国イリノイ州シカゴ)が発行した年刊レポート「Winning in Growth Cities(成長都市への投資)」によると、東京はアジア太平洋地域の不動産投資先都市として1位となりました。東京が前年比38%の顕著な減少が見られた香港を抜いた結果です。
アジア太平洋は、世界上位25都市のうち、欧州が5都市なのに対し7都市を占めました。北米と同様に、これらの都市の多くは成長モードにあり、25都市は総じてアウトパフォームしました。投資量は5%上昇し投資家が最大かつ最も流動的な市場に焦点を当てたため、市場シェアは53%から56%に増加しました。

北京は最も急速に成長をしているアジアの主要都市であり、投資量が倍増した結果、ランクを11登り第25位に着けました。

世界的に見ると、ニューヨークが不動産投資先のグローバル都市第1位で、前年比で20%成長し8年連続で指数のトップの座を維持するなど、その地位を強化しました。ロサンゼルスは2位、サンフランシスコは3ランク上がって第3位となりました。したがって、第4位となったロンドン、5位となったパリを追い越しました。

鈴木英晃PhD FRICS(C&Wヘッド・オブ・リサーチ&コンサルティング、ジャパン)次のように述べています。
「日本の良好な不動産ファンダメンタルズと低い調達コストはもちろんですが、安定した政治が海外投資家の投資意欲に大きく貢献しています。グローバルな地政学的リスクが増すなかにおいても、日本は安倍政権下で一貫した経済政策及び外交政策を維持しており、海外投資家にとってセーフ・ヘブン的な市場として魅力を強めています。マクロ環境が著しく変化しない限りは、オリンピック開催年である2020年も同程度の不動産取引が見込めることでしょう。」


C&W調査、アジア太平洋の上位投資先都市(開発地を除く)

出典:クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド、 RCA

クロスボーダー投資
過去12か月で、クロスボーダーした不動産の資金元はより多様になりました。 シンガポールと韓国が牽引したアジア太平洋地域は、投資量が13%近く減少し世界マーケットシェアを全体で38%に下げたものの、4年連続で最大の投資元地域となりました。シンガポールの投資家が最多で、世界で第4位を占めました。続いて年間でクロスボーダー投資が50%増の韓国が第7位となりました。 日本からの投資も増加し続け、61%の上昇で国際投資の第13位です。昨年の地域リーダーであった中国と香港は、それぞれ第11位および第8位に後退しました。

投資の将来予測
アジア太平洋地域の成長は消費または雇用の数字を分析すると来年はさらに鈍化する可能性がありますが、世界的に見れば依然として魅力であり、外資がより多くこの地域に向かって流入する可能性があります。テナント市場はある場所では供給の増加、他では需要の減速など混在していますが、市場は投資の選択肢として幅広い都市を提供しており、セクターごとに短期および中期リターンの魅力的な領域があります。例えば、需要おう盛なオフィスのビジネス中心部(CBD)、おおむね供給不足にある物流分野、または人口の恩恵を受ける住宅市場などに可能性があります。

カルロ・サンタルバーノ(C&Wグローバルキャピタルマーケッツ、チーフエグゼクティブ)は次のようにコメントしています。
「地政学的懸念などの継続的な逆風は今後数か月間の経済成長に疑問を抱かせる一方で、量的緩和とマイナス金利が議題に戻っていることも意味しています。結果として、不動産の利回りは改善し、不動産サイクルにまだある程度の寿命があるという投資家の信念が高まれば、2020年にも投資が継続すると考えられます。しかし、買い手は資金配分を考えた場合は追加の機会を見つける必要性があり、特にオルタナティブや住宅・集合住宅セクターが焦点となるでしょう。」

デイヴィッド・ハッチングス(C&Wパートナー、ヘッド・オブ・EMEAインベストメント・ストラテジー、レポートの著者)は次のように述べています。
「今後の市場を差別化するのは低下していく成長のことではなく、相対的な資金調達コスト、構造的市場シフトのタイミングおよび方向性、そして世界の市場で比較的ディストレスの少ない不動産を発見できるかが鍵となります。

その結果として合併と買収が活発になると予想されます。同時に、投資家には適切な都市への資金投下とリスク低減といった両局面の多様性を求める圧力が高まると予想されます。住宅は注目すべき資産クラスであり、プロの手できちんと維持管理された賃貸セクターが成長し成熟するにつれて、その存在感が上昇し続けます。

2020年の「勝ち組市場」はゲートウェイとチャレンジャー都市にまたがる最大かつ最良都市であることは間違いありませんが、中でも革新的ガバナンスと人材へのアピールが適切に組み合わされた市場こそが勝ち組となるでしょう。」

オリジナル調査報告は、こちらからダウンロードください。

レポートについてのお問い合わせ:

鈴木英晃, PhD FRICS

ディレクター、ヘッド・オブ・リサーチ&コンサルティング

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