香港・コーズウェイベイ(銅鑼湾)、 世界一等地ショッピングストリート首位に返り咲く

東京、2018年11月15日 – グローバル不動産総合サービスのクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(グローバル本社:米国イリノイ州シカゴ、日本本社:千代田区永田町)が発表したレポート「Main Streets Across The World(メインストリート・アクロス・ザ・ワールド)」によると、香港・コーズウェイベイ(銅鑼湾)が5年ぶりに、ニューヨーク・五番街を抜き最も賃料の高い世界一等地ショッピングストリートで首位に返り咲きました。

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのデータベースを活用したこの年次調査レポートは、全世界の一等地ショッピングストリートにおける446の目抜き通りを追跡しています。記念すべき第30回目を迎えた今回は、65か国の最も賃料の高いブランドストリートをランク付けしています(一国につき、一ストリート)。

ニューヨーク・五番街は、昨年の1平方フット(SF)当たり年額賃料3,000米ドル(坪当たり月額約100万円)からSF当たり2,250米ドル(坪当たり月額約74万円)へと大幅な賃料下落を観測し、世界ランクで第2位に後退しました。その一方、香港・コーズウェイベイ(銅鑼湾)は僅かな減少があったものの、SF当たり年額2,671米ドル(坪当たり月額約88万円)で首位を奪還しました。ロンドン・ニューボンドストリートはSF当たり年額1,744米ドル(坪当たり月額約57万円)と昨年と大きく変わらず世界で第3位、欧州で最も賃料の高いショッピングストリートとなり、高級ブランドが英国の首都を重要な立地と捉えていることが明らかになりました。東京・銀座はSF当たり年額1,219米ドル(坪当たり月額約40万円)で世界第6位をキープし、アジアの高額ショッピングストリートの地位を保持しています。

この調査が開始された1988年当時の最も賃料の高い都市はニューヨーク・マンハッタンの東57丁目でした(SF当たり年額賃料425米ドル)。それ以来、ニューヨークと香港がほぼ毎回世界首位の座を占めてきました。また、銀座は30年に渡って一度も世界ランキングのトップ10から外れたことはありません。

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド、ヨーロッパ中東アフリカ地域のリテール統括責任者、ジャスティン・テイラーは次のように述べています。「リテール・セクターは今後も堅調ですが、“Beyond Retail”のフェイズに突入しつつある中、人口動態の変化にビジネスモデルを適応させていく必要が出てくるでしょう。従来型のリテールは生き残るもののテナント・ミックスにおいて縮小していきます。本調査の対象である高額な目抜き通りでさえ、物販/ブランド店舗以外の飲食、保育、フィットネスやサービス業態が混在していきます。」

「その結果、米国や英国で顕著なように従来型のリテールは再考を余儀なくされ、リストラクチャリングや店舗網の削減に直面しています。しかしながら同時に、市場の破壊は新たなオペレーターや形式が出現する絶好の機会をもたらします。」

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド、日本リテール・サービスのエグゼクティブ・ディレクター須賀勲は、次のように述べています。「銀座の賃料はピークに達しリテーラーの予算を超えているものの、超一等地については世界中からの需要が潜在してるために未だに高額賃料を維持しています。今後はテクノロジーとの融合による新たな業態開発が進み、既存のカテゴリーを超えたコンセプトがメインストリートにも出現してくることが予測され、リテール産業の変化が加速していくと予想されます。」


地域別概況

地域ごとに都市を調査した結果、欧州地域ではリトアニア第二の都市、カウナスが最も賃料が低く、ロンドンが最も高額となりました。トップ10の内、イタリアが4都市ランクインし(ミラノ、ローマ、ヴェニス、フィレンツェ)、ドイツのミュンヘンが第10位に着けました。米州地域では、サンパウロが62.5%の賃料上昇率で最も力強い成長を示しました。逆に最も大きな下落率を示したのは、ワシントンDCで33.3%減となりました。

米国においては、数多くの大手百貨店が店舗削減を行いつつ、商品販売からユーザー体験へと軸足を移しています。飲食は、「ヘルシーでファスト&カジュアル」を掲げてその勢いを増しています。おおむね米国のリテーラーは世界で最も革新的だと言えます。アマゾンのAmazon Go!やナイキのNike Liveなど、次世代型リテールを形成するコンセプトを生み出しています。出店エリアにおけるアプリユーザー向けの商品構成という形式は今後数年でリテール産業の標準になると想定されます。

アジア太平洋地域では、中国本土からの観光客回復によって特に時計や宝飾品の売上が伸びた香港が最も賃料が高く世界首位に返り咲いた一方、インドのチェンナイが地域内で最も低い賃料を示しました。また、賃料上昇率ではフィリピンのメトロ・マニラが69.3%と最も大きな伸びを示しました。

顕著な動きとして、中国における「ニューリテール」の更なる急拡大が挙げられます。オンラインとオフラインを融合し、ビッグデータを活用して物流やサプライチェーンを効率化する戦略です。実店舗の役割は商品の販売から統合されたプラットフォームへと変革を遂げました。今や従来型店舗が、ブランド促進、体感の場、特に生鮮食品の倉庫・物流センターといった複数の機能を果たしています。

なお、本世界ショッピングストリート調査の日本版、「 PRIME RETAIL MARKETS ACROSS JAPAN:ミレニアル世代とインバウンドに向けた路面戦略の変化」も併せてご参照ください。


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