世界の不動産投資総額は2013年に1兆ドルを突破

クリックすると拡大します

クッシュマン·アンド·ウェイクフィールドは本日、世界の不動産投資市場に関する調査レポート「International Investment Atlas」を公表しました。レポートは世界の不動産投資総額について以下のように述べています。

・2012年実績は前年比6%増加し、9,290億米ドルに達した。

・2013年は前年比14%増加し、2007年以来6年ぶりに1兆米ドルを突破すると予想される。

・2013年のこの増加は北米とアジア市場がリードし、機関投資家と個人富裕層が牽引する。

2012年の地域動向 ― アメリカは最強のパフォーマンス 欧州はクロスボーダー投資でトップ

  昨年、南北アメリカ大陸(米州)は、活発な投資、イールドの縮小、賃料の上昇という点で最も力強い実績を見せた。アジア地域は、市場減速の打撃を受けたヨーロッパ・中東・アフリカ地域(EMEA)に比べて安定していた。グローバル取引における米州のシェアは2011年の28%から2012年には32%に上昇した。アジアは48%から47%に微減、EMEAは28%から21%に下落した。一方でクロスボーダー投資家の間で欧州は最大の投資市場であり資本の51%が欧州に投下された。アジアは31%、米州は18%に留まった。

2013年の見通し ― 地域毎の投資機会と戦略

米州 ― 魅力ある投資先として2013年の回復をリード

 北米は目下の政治的、財政的な不確実性にもかかわらず、2013年には投資家に好まれる市場となる。景気回復、デット市場改善、低い空室率、高い流動性、良好な投資需要とともにテナント需要増加の予兆が見受けられ、その結果、投資活動は15〜20%増加すると見込まれる。CMBS発行の好転で低いキャップレートの市場は更にフラット化し、郊外のオフィスやインダストリアル(物流施設等)などの比較的高いキャップレートは縮小するだろう。

アジア太平洋 ― 投資活動は2013年に15〜20%上昇

 地域全体の持続的成長とマクロ経済の改善により投資活動は15~20%増加する。中国はソフトランディングするとの見方が高まる一方、アジア太平洋地域の投資需要はインドやインドネシアのような拡大市場に加え、豪州や日本など海外投資家のターゲット市場に広がるだろう。都市化と中産階級増加という長期トレンドにより、中国各都市や成長著しいインドネシア、ベトナムで住宅など幅広いセクターへの需要も生じるだろう。

ヨーロッパ ― 2013年 欧州市場の取引は力強さを増すが市場はまだら模様

 欧州の投資活動は、優良物件やファイナンスの不足によって短期的には不振が続く傾向にあるが、銀行・公共部門や企業オーナーから放出されるストックにより5%程度の増加が見込まれる。

                                                         以上